「・・・クン、Nクンったら・・・」

ハスキーな大人の女性の声で目が覚める・・・。

気がつくと車の中だった・・・。

どうやらいつの間にか車の中で眠りこくっていたらしい。

「大丈夫・・・?うなされてたよ?」

目の前で由香が俺の顔を覗く・・・あんな夢のあとだからついハッと身構える。

だがすぐに安堵に変わる。

「どうしたの・・・?変なNクン♪」

安堵に続いて心の中で自分自身の夢にツッコミを入れる。

“男なのに「生保レディ」もへったくれもないだろが!!”

(注:愛欲の健康診断編2を書いたのは別の人です)

車を(由香のアリバイ作りのため)駅の近くで降り、俺たちはホテル街へ向け歩く。

10分ほど歩き、いかにも外装が毒々しい色のラブホに着いた。

部屋に入ると、予想していた以上に部屋が薄暗く狭かった。

まあ、セックスするためだけの部屋に居住性はそんなに重要じゃないか・・・。

すると、由香が俺の肩に手を廻し、「キスして」と唇を突き出しせがんできた。

俺も由香の唇に自分のそれを合わせる・・・。

すぐに舌を絡めあい唾液を交換し合う濃厚なディープキスへと移行した。

ぴちゃぴちゃ・・・ちゅぴ・・・

「ううむ・・・」

「あ・・・あぅん・・・」

由香の口から甘ったるい唾液と吐息が俺の口腔に溢れる・・・。

俺は由香の紺のスーツの胸元に手を差し入れ、ブラウスの上から由香の乳房をやわやわと揉みしだく。

予想以上に豊かなバスト・・・。

「う、ぅん・・・」

由香がキスしながら喘ぐ。

すると、由香も俺のスーツの胸元に右手を差し出し、人差し指だけ突き出し、Yシャツの上から俺の右乳首をローリングさせるかのようにいじくる・・・。

「う、ぁぅ・・・」

つい俺も喘いでしまった。

ちゅ・・・ぱ・・・

淫らな水音をさせて互いの唇を離すと、唾液の糸がきらりと光り、切れた。

「フフ、Nクンて感じ、易いんだぁ。愉しみ♪」

由香が雌豹のような鋭い視線で妖しく微笑む・・・。

「今夜はアタシがこのカラダで、Nクンのカラダを診察してア・ゲ・ル」

由香は舌を出しグロスと唾液にぬめった自分の唇を舐めながら俺に囁く。

もう俺のペニスはギンギンで、先っぽはカウパーが下着を濡らしている・・・。

「・・・さ、服、脱ご。」

由香はもう女性特有の奥ゆかしさもなく(元々奥ゆかしい女じゃなかったが)、自分の着ている服を結構乱暴に脱ぎ始めた。

「由香・・・シャワー・・・・」と俺が服を脱ぎながら話しかけた途端、由香は「あら・・・私は平気よ。」と平然と答える。

「Nクンも、その方がいいでしょ?・・・ヘ・ン・タ・イ」

まさに図星だった。

由香には透視能力でもあるのか?いや、女性特有の性本能が俺の脳内電波をキャッチしたのかもしれない。

“・・・こうなったら、由香のフェロモンを嗅ぎまくってやる!”