グラフィックデザイナーの仕事を中心にやっている者です。33歳の男です。独身です。
大分前になりますが、片手間に、レディコミとかに作品を出している女流漫画家さんの手伝いをしていたことがあります。
手伝いといっても、背景画を手伝ったり、ベタ塗り、トーン貼り等々、アシスタントに近い内容でした。
そこには、漫画家志望の正式な女子アシスタントがいたのですが、今から思うに、その漫画家先生は、経費の節約のために、アシスタントは1人にとどめて、僕をフリーハンドの助手にしておいたのだと思います。

それはそれとして、女流漫画家さんのエロい作品に携わるなか、いろいろと勉強になりました。
例えば、女性が、いい男を前にしても、すぐにセックスしたい気分になるということではなくて、ちょっとしたきっかけでスイッチが入るということとか、逆に、ちょっとした相手の仕草とかで気持ちが萎えるみたいな。
そんな女性視点の見方を、仕事の合間に、その漫画家先生から聴いて、いつも「なるほど~」と頷いていました。

ところで、レディコミのエロ漫画って、カラダとか、その一部がすごくリアルに描かれてあるものがあります。あれって、ネットの画像から拾ってきたものを見て描く人が多いそうなんですが、描きたいと思うアングルが、すぐにネットで見つかるというものではないんですね。

というわけで、その漫画家先生は、モデルを仕立ててリアルにスケッチするタイプの人でした。モデルになるのは僕と女子アシスタントの子です。
例えば、男が裸でたたずむ背中の絵を描きたいという時は、僕に上半身裸にならせて、「背中見せて」と。それを漫画家さんがスケッチしていきます。途中、「もっと悲しそうな背中にして」とか注文つけてきて、なかなかのこだわりがありました。

たまに、チンチンの絵の時もせがまれました。もちろん勃起した状態の時のものを。
相手は女の先生で、こっちは男ですから、そんなことをしていると、変な雰囲気にならないのかと心配されるかもしれませんが、相手もプロですから、ならなかったようですね。こちらは十分なったのですが……。
スケッチされる間、勃起状態を持続するというのは、なかなか大変なことでした。特に、あまり寝てなくて疲れている時は、どちらかでした。神経が張りつめてギンギンになる時と、逆にうんともすんとも言わなくなる時と。
後者のようなときは、思いっきりエロいことを考え続けてスケッチされました。あまりにエロいこと考え過ぎて、「なんか、先から出ちゃってるよ」と先生に指摘されたこともありました。

あとは、自分のカラダ、あるいは体のパーツを見せるという仕事と共に、男女の絡みをスケッチするというのもありました。絡むのは僕と女子アシスタントの子です。
その女子は、どちらかというと「女子が好き」という方だったので、向こうは僕に対して変な気持ちにはならなかったと思うのですが、僕は僕で相手は20代半ばぐらいの、見た目も普通の女子ですから。心の内がどうであれ、エロい気分は避けられませんでした。

その漫画家先生は、一コマ、一コマにすごくこだわりがあって、丁寧に書かれていましたから、自分のイメージするような絡みとか、アングルを細かく指示してきました。
その漫画の主人公の男女と同じような、あるいはそれに近い服を着せられて、彼女と僕は抱き合って見つめ合うというのを数分間やるんです。照れました。

そこから始まって、キスシーンもあります。唇が触れ合う瞬間の絵から、舌を絡め合う絵。これはなかなか大変でした。舌を絡め合ったまま、数分間耐えるわけですから、ヨダレも出そうになるし、舌が痙攣してくるし、一番大変だったかもしれません。
あとは、彼女だけの場合、バナナをチンチンに見立てて、フェラチオしている顔もスケッチされていましたが、あれはあれで見ていて興奮しました。

そして、だんだん、内容は進んでいくんですが、背後からおっぱいを揉む絵は、興奮しました。
実際に彼女は裸にはなりません。服の上からその所作を見せるのですが、彼女、なかなかの巨乳で、服の上からでもしっかり揉めるサイズ、形をしていました。
その先生は、臨場感を出すために、静止ポーズではなく、「実際に揉んでみて」と言うので、お言葉に従って、彼女の胸を服越しですが、揉ませていただきました。
やっぱり、「男子より女子が好き」という子でも、男子に揉まれると感じるんですね。僕が遠慮がちに揉むなか、彼女、かすかに吐息を漏らしていて、セクシーでした。

さらに恥ずかしいのは、挿入シーンでした。これももちろん、裸にはなりませんが、服を着たまま、いろんな体位をさせられました。
例えば、バック。四つん這いになった彼女の腰をつかんで後ろから、ですが、これも静止ポーズではなく、「実際に腰を振って」ですから、頑張って振りました。
体は正直に反応して、股間はパンパンに固くなっていましたから、それを彼女のお尻に勢いよく押しつけるようにして。恥ずかしいし、気持ちいいけれど、そんなことは言っていられません。漫画家先生は真剣ですから。

さらに、騎乗位の絵では、僕が仰向けになり、その上に彼女がまたがって動きました。
先生が、「もっと腰を使って」とか「もっと悩まし気に」とか「下からおっぱいを触って」とか注文を言ってきて、もうほとんど「演技指導」のようなものでしたが、そのアシスタントの彼女が顔を真っ赤にして一生懸命動いている姿はかわいかったですね。

そして、メインは正上位でした。
これは、「愛が最も表現される」体位ということで、先生は特に色々と注文をつけてきました。
もう、そのアシスタントの彼女と恋人同士になったつもりで、と言われて、大変でした。
彼女があおむけになって、見つめ合って、髪とか撫でてあげていたら、やっぱ、勃ってきますよ。彼女と本気でセックスしたくなりました。
しかし、彼女は趣味が違う人なんですから、僕は最高にかわいそうな人ではないでしょうか。

その体勢から、キスの真似事などを経て、彼女に覆いかぶさって”セックスごっこ”の流れになるわけですが、先生は、どの角度で、どのアングルがエロく見えるかということを、とても細かく探求していました。
先生が「いい」というまで、こちらは腰を振らされ続けました。
服越しですが、彼女のあそこの部分に、僕の固くなった部分をこれでもかとばかりに打ち続けるんです。何回も射精しそうになって我慢しました。
そんな苦労を重ねて描かれたエロ漫画だったので、僕が読んでも興奮したし、体位の描写がとてもリアルでした。

そんなわけで、そのアシスタントの女性とは、さんざんエッチな体位で絡み合っておきながら、一度も男女の関係になったことはありませんでした。
先生とは、一度だけありました。僕が、本業の都合で先生のお手伝いを撤退することが決まった時です。
先生は、高級フレンチのお店に僕を招待してくれ、その後、お酒の勢いで、先生のマンションの部屋に行ってしてしまいました。
スケッチの時は、あれほど、細かく、エロいポーズ、体位を指示していた先生ですが、いざ自分のセックスの時となると、「うぶ」そのもので、僕の言いなりでした。
無理やりっぽくされるのが好きなようで、強引めにされるとアンアン、ヒーヒー感じていました。

今から振り返ると、アシスタントの女子とあんな欲求不満が残る「セックスごっこ」をするより、先生と僕がセックスして、それをビデオに録るなりして、作品の参考にすればよかったのにと、今さらながら思っています。