オレにはごくわずかの人だけが知っているあだ名がある。本当に昔から付き合いのある仲間だけが、オレのことをこう呼んでいた。「ハート泥棒」
なんかこんなことを言うと、そんなにカッコイイものなの?おやおや、たいそうなお名前で!頭うったのか?などなど言いたくなるだろう。
まあ実際はそんな大したことではない。一部の仲間が勝手に言っているだけなのだから。普段の真の恋バナができる親友に近い友人だからこそわかるオレの実態、それを話していこう。
なぜオレがそう言われているのか。
実際にあった例として、吉永麻衣という知人の女のことを挙げていこう。麻衣とは友人の友達という関係から知り合いになった。
当時は21歳の若い女だったが、性格はしっかりしている方だろう。若さという勢いはあるが、キャピキャピしている感じはない。
言葉遣いもきれいだし、汚れの見当たらないというと言い過ぎかもしれないが。ただ、本当にそう言っても良いくらいのクリアな雰囲気の女だった。
そんな麻衣には彼氏がいる。その彼は麻衣と同じ年で、なかなか良い感じに付き合っていた。オレも彼氏さんと顔を合わせていたし、しかも一緒に飲みに行ったこともある。
それなりに仲良くしていたほうだろう。
しかし麻衣からこんな話しがきた。「話を聞いてほしい」と。
喧嘩でもしたのかと思っていたら、本当にそうだった。麻衣は真面目ではあるが、細かいところには目がいき過ぎてしまう。
「本当に!ご飯中に本気でおならするんだよー!」
まあ確かにそれが意図的なら嫌がるのも無理はない。彼氏はギャグのつもりらしいが、麻衣にはそれは通じなかった。
まあそんなことはすぐに落ち着くと思っていたが、意外にも長引いている。彼氏からもオレにメールが入る、「マイから何か聞いてますか?」と。
一応麻衣から聞いてないことにしてと言われているので、何も言ってはいないのだが。ただ他にもいろいろあるのか、あまりに麻衣が怒りを鎮めていかない。
なので、オレは気晴らしにということで麻衣をとある公園に連れていった。と言ってもそこは結構山を登る、車で二時間くらいの場所である。
到着前にも、麻衣は彼氏の話をずっとしていた。
「もう…別れちゃおうかな…!」
「いやいや、早まっちゃダメだって。彼は麻衣ちゃんのこと好きなんだって」
「ここまでして、アタシの何が好きなんだろ…よくわかんない!」
「オレは麻衣ちゃんの気持ちは共感できるよ、怒っている顔も可愛いし」
「あん…そ、そんな可愛いとかなんて、褒めてくれないんだよ…!」
「それは照れているだけだって。麻衣ちゃんは人に気を使えるし天使のような女だって」
そんな話をしていると、麻衣はなんとなくオレの方をよく見るようになった。視線を感じながら運転をするオレ。
そして公園につくと、そこは見事な星空が見える場所だ。これを見ると、ここまで来た甲斐があるってものだ。
「すごいキレイ…ありがとう」
「でしょ、シートあるから寝転んでゆっくり見ようよ」
誰もいない暗い公園だが、星を見ているとそんなことはどうでもいい。むしろ誰もいないほうがムーディーになれるのだ。
「こんなところ知っているなんて…さすがだね…」
「麻衣ちゃんに見せたいと思っていたんだ」
「ホントに…嬉しいな…。優しいんだね…」
「そんなことないよ、麻衣ちゃんに喜んでもらいたくて」
麻衣とオレは笑顔で見つめ合う、そしてキスをした。何の抵抗も無いオレ達。麻衣も完全に彼氏の存在は今は頭に無いのだろう。
舌を絡めながら唾液の混ざる音だけが園内に響く。オレはさりげなく麻衣の体を摩っていた手で麻衣のシャツのボタンを外し、ブラも取って直接胸を愛撫した。
「やん…恥ずかしい」
「誰も見ていないよ、オレだけしか見てないから。やだ?」
「ううん…イイよ…」
オレは再びマイにキスをして、指を胸周りから乳首に、鼠蹊部からアソコへと滑らせていく。そしてそっとパンティーの中に手を入れて、静かに麻衣のアソコを指でいじり始めた。
「はあっぁん…ちょ…、アァぁ…ん」
麻衣の体がしきりに揺れ始める。オレの中指がクリトリスを何度も往復していると、だんだんと麻衣から吐息とともに喘ぎ声も聞こえてきた。
「あ、あぁっぁぁ…ダメ…やぁぁん…!」
「麻衣ちゃん、キレイな体だよね」
「あん…そ、そんなに見つめられちゃうと…あふぅん」
「麻衣ちゃんの一番きれいなところ、見ていい?」
「え…どこ…?」
「知っているくせに」
オレは麻衣のパンティーを完全に脱がせては、クンニをしてマイの体を弄んでいた。熱を帯びる身体は、オレ達の空間をさらに燃えさせている。
「麻衣ちゃんのクリトリス、エッチな濡れ方しているよ」
「ハァぁあん…!み、見ちゃヤダ…!あぁぁぁ…」
オレは丁寧にクリトリスをクンニしていると、麻衣の腰が浮きあがってきえしまう。それだけクンニで敏感なクリトリスになってしまったのだろう。
「ヤバ…あぁぁ、あハァぁん…!イキそうに…アァぁん…」
「麻衣ちゃんイキそうなんだね、挿れても良い?」
「ハァぁん…イイよ…」
オレはヒートアップしている麻衣のアソコにガチガチになっているペニスを埋め込んだ。パックリと咥えてしまう麻衣のアソコ。
オレのピストンが始まると、セクシーな乱れ声で公園内をピンクに染めてしまう。一体となったオレ達、もう誰も邪魔することのない公園。
麻衣は星が見える空の下で、全裸になりながらロマンティックな気持ちでオレの精子を中で受け止めた。
「麻衣ちゃん、最高だったよ。オレも幸せだ」
「あぁぁぁん…アタシも…!ねえ、ぎゅってして…」
オレは麻衣を抱きしめて、そしてしばらくキスをして過ごした。
麻衣はオレに心を寄せてしまい、本気で彼氏と別れようとしていた。時間をかけて星空を見せに行くオレの行動、そして慰めて優しい言葉をかける。麻衣が惚れてしまうのは、もしかしたらしょうがないのかもしれない。
ただ、オレは麻衣と付き合いたいとは思っていないのだ。ただ、麻衣とエッチができればそれでいいと思っていただけで。
真面目な麻衣だからこそ、オレの手の込んだ行動に心を動かされたのだろう。ただ本当に付き合うことは無かった。エッチは何度もしていたが。
オレがハート泥棒と呼ばれる所以である。